飯島 基
更なる明日へ 美術評論家 中野 中
諸尊悟りの世界を「曼荼羅」シリーズで、その一定の方式を象徴化した「方程式」連作が連綿として今に続く。
これらの作品の流れは、まさに一定の方式、つまり地震の内面の自立性に形と色の構成の整合性(完成度)を高めてきた。
その一方でエネルギッシュなダイナミズムを弱めつつあるように思われる。
整合性(静)に破調(動)を混入させ得るならば、その拮抗するエネルギーが静、動の間(はざま)に呼気を生じ、作品が宿す内なる生命のダイナミズムが、強、弱のリズムとなって表出してくるのではなかろうか。
飯島さんが古希になったという。
この個展を期に更なる豊かな道を拓いていくだろう。
ますます、いよいよだ。
プロフィール
1951 佐久市
2002.3.5. 日本橋アートプラザ個展
2002 国展絵画部新人賞
2003 国画会絵画部国画賞
2003 文化庁主催第37回現代美術選抜展
2006 国画会絵画部準会員推挙
2009 銀座アートポイント個展
2009 国展準会員優作賞
2009 10 11 13 15 銀座櫟画廊個展
2011 国画会絵画部会員推挙
2012〜 5回地球堂ギャラリーTAO展
現在 国画会会員
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